6月24日(土)より、上海を拠点に活動している劉建華の個展を日本で初めて開催します。
劉建華は、官庁街通りに展示している二つの大きな枕の作品《痕跡》の作家です。中国における経済や社会の変化や、それに伴う問題をテーマに、土や石、ガラス、陶磁器などを使って立体作品やインスタレーションを制作しています。
本展ではメインとなる展示室に、ペットボトルや靴などの日用品を磁器で制作した《遺棄》を展示します。私たちが使う日用品の大半は一時の役目を果たすと放置され、壊れてゴミになります。この作品は、私たちが土に還らない素材に囲まれて生活していることや、処分できないものを蓄積し続けている現状を想像させます。その他にも劉の初期から近年までの作品を紹介します。